【Windows版】初心者のための!環境変数の基礎とPathの設定方法

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プログラミング環境を構築する際に必ずと言っていいほど行うのが環境変数「Path」の設定です。

統合開発環境の中にはインストールするだけで環境変数に全く触れずに開発環境を整えることができるIDEもありますが、

多くの場合は提供元の英語の説明に沿って環境変数を自分で設定する必要があります。

※ 親切な方が設定に関する説明をなさった日本語のサイトはいくつもあります。

また、プログラミングの勉強が進み、独自にコンパイラやテキストエディタをインストールしてコマンドラインツールでプログラミングの勉強がしたいと思ったときもコンパイラに関わる環境変数の設定は自分で行います。

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環境変数に関する知識があれば開発環境を構築する際に安心して容易に進めることができます。

プログラミング初心者の方やとりあえず指示に従って path を通したけど環境変数の意味が分からないという方はぜひ参考にしてください!

Path は様々な場面で不意に出てくるものですので早い段階から理解しておくことをお勧めします。

難しそうですが、実はとても簡単なことですので安心してください。

 

直観で理解する環境変数「Path」

 

とりあえず「環境変数とは何だ」とか「Pathとは何だ」などの定義は抜きにして、pathを設定する前後の具体例をお見せします。

簡単な例として、コマンドプロンプトで Office 16 のPowerPoint を起動させようと思います。

ご存知でない方のために先に説明しておくとコマンドプロンプト上でもアプリケーションを起動させることは可能です。

 

環境変数「Path」 設定前

上記のコマンドでお馴染みの PowerPoint を起動させることができます。

このコマンドはアプリケーションをコマンドプロンプト上で起動させる方法の代表例ですが、

いかなる方法においても、そのアプリケーションの実行ファイルがあるディレクトリまでの経路と実行ファイル名を把握しておく必要があります。

例の場合、実行ファイル名は POWERPNT.EXE ( .EXEは省略可能 ) であり、

実行ファイルまでの経路 = Path は C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16 であるため、

コマンドは “C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\POWERPNT” となります。

※ ¥と\ は同じ「区切り」の意味をもちます。

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ダブルクォーテーションでパスを囲むのは、パスに「空白を含むディレクトリ名」が使用されていることに起因するエラーを防ぐためです。

続いて 環境変数「Path」を設定した場合の起動方法です。

 

環境変数「Path」 設定後

上記の通り、コマンドは POWERPNT だけです。

「Path」設定前との違いは、実行ファイルの POWERPNT までの経路 = パス の有無です。

勘が良い方は既にお気づきだと思いますが、

「Path」の設定とは、簡単に言うと実行ファイルがあるディレクトリまでのパスを登録しておくことを指します。

それによって、長く煩わしいコマンドを打つ必要がなくなります。

それでは環境変数と「Path」について詳しくみていきましょう。

 

環境変数と Path

環境変数

環境変数とは、OSが様々なタスクに与える変数と変数に格納される値の組み合わせを指します。

変数は「ハコ」であり、名前を付けたそれぞれのハコに諸ファイルを収める場所やシステムの名称などの情報を保管しています。

Windows をはじめ、Mac OS や Linux などの有名な OS では環境変数を利用して情報を管理することが一般的です。

考えやすくするために、個人的にはニックネームだと思っています。

 

環境変数の一覧を表示する

コマンドプロンプトを起動し set と入力することで自分の OS の環境変数の一覧ををチェックすることができます。

直ぐにできますので実際に試してみて下さい。

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コマンドプロンプトを起動するにはCortanaの検索欄で【cmd】を入力してクリックします。

変数に格納される値が単一の場合、変数名 = 格納する値

変数に格納される値が複数の場合、変数名 = 格納する値1; 格納する値2; …… の形式で記述されていると思います。

例えば、

USERNAME=yukiWavy としてユーザ名である yukiWavy を変数 USERNAME に格納していたり、

HOMEPATH=\Users\yukiWavy としてコマンドプロンプトを起動したときの home ディレクトリを規定したりしていることがうかがえます。

 

ユーザ環境変数とシステム環境変数

Windowsの環境変数には2種類あります。ユーザ環境変数とシステム環境変数です。

ユーザ環境変数はサインインしているアカウントのみに適応される環境変数であり、

システム環境変数はそのパソコンの全てのアカウントに適応される環境変数です。

つまり、システム環境変数を安易に変更したり新たな変数を追加したりすると、他のアカウントにおいてユーザが意図しない動作を起こす原因になり得ます。

それだけでなく、デフォルトのシステム環境変数を誤って変更してしまい、OSの動作を不安定にした挙句、元の状態に戻せなくなったという話も聞いたことがあります。( 友人 )

そのため、余程の理由がない限り環境変数に新たな変数を追加したり、変数に値を追加したりする場合はユーザ環境変数をカスタマイズすることが無難だと思います。

僕は安全性を優先してシステム環境変数には全く触れていません。

 

Path

「Path」は環境変数の1つでありよく話題になる有名な変数です。

変数には頻繁に利用するファイルやディレクトリのパスが格納されています。

コマンドプロンプトにおいて、ある命令が実行されるとその実行ファイルもしくはディレクトリの検索が開始されます。

検索順序は以下の通りです。

  1. カレントディレクトリ ( 現在いるディレクトリ )
  2. 環境変数「Path」

両方になかった場合、以下のようなエラーメッセージが表示されます。

 

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コマンドプロンプトに path と入力することで自分のパソコンの環境変数「Path」の変数値をチェックすることができます。

 

Path の設定方法

実行ファイルの場所を把握する

実行ファイルがあるディレクトリまでのパスを「Path」に設定することで、その実行ファイル名をコマンドとして入力することができるようになります。

そのため、コマンドとして入力することで起動させたい実行ファイルがある場所を把握する必要があります。

プログラムをインストールする際にはインストーラの初期設定のインストール先をしっかり確認すると安心です。

多くの場合、インストーラがユーザにインストール先を表示して確認・変更を促しますのでメモするか自分が分かりやすいディレクトリに変更するなどして把握することができます。

 

ユーザ環境変数にパスを設定する

デスクトップアプリの PowerPoint を例にパスを設定してみましょう。

【Windows】+ 【Break/Pause】もしくは

【コントロールパネル】>【システムとセキュリティ】>【システム】からシステムのパネルを表示し【システムの詳細設定】をクリックします。

すると以下のような「システムのプロパティ」が表示されますので【環境変数】をクリックします。

写真では【設定】が青く光っていますが関係ありません。

 

ここから設定方法が2通りに分かれます。

ユーザ環境変数の欄に「Path」の項目がある場合とない場合とがありますので2通りに分けて説明します。

ちなみに既に「Path」が用意されている理由は以前に何かのプログラムをインストーしたことで自動的に「Path」が用意されたためです。

 

「Path」の項目がある場合の設定法

ユーザ環境変数欄の Path をダブルクリックします。

【Path】をダブルクリックすると「環境変数名の編集」が表示されますので、【新規】をクリックして PowerPoint の実行ファイルがあるディレクトリまでのパスをコピペして登録します。

PowerPoint のパスは前述の通り、C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16 です。

ここにメモを貼っておきます。

 

コピペしたら【ok】をクリックしてウィンドウを全て閉じてしまって大丈夫です。

設定は以上で終わりです。

 

Path の項目がない場合の設定法

ユーザ環境変数欄の【新規】をクリックし、「新しいユーザー変数」の設定画面を表示します。

変数名の欄に「Path」を入力し、変数値の欄に

「C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16 」をコピペします。

【ok】をクリックしてウィンドウを全て閉じてしまって大丈夫です。

設定は以上で終わりです。

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Windows の環境変数は名前の大文字と小文字を区別しない仕様になっているため、PATH、Path、path は全て同じ変数とみなされます。



Path 中の検索順位

環境変数「Path」中の検索順位は最初に書かれているパス、つまり上の行にあるパスが優先されます。

そのため、極まれですがパスを通したにも関わらずコマンドプロンプトで実行できないことがあるようです。

そんなときはパスの位置を【上へ】をクリックして移動させて優先度を上げてください。

 

Path 設定の確認

最後にPath が設定できたかを確認します。

コマンドプロンプトを起動して PowerPoint の実行ファイル名である POWERPNT を入力します。

PowerPoint が起動すれば成功です。

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「Path」の追加・編集を行った場合、1度コマンドプロンプトを再起動させなければ「Path」は反映されませんので注意してください。

ちなみに、PowerPoint の実行ファイルが置かれているディレクトリには Word とExcelの実行ファイルも保管されているため、同様にコマンドプロンプトから起動することができます。

実行ファイル名は以下を参考にしてください。

 

おわりに

 

今回は簡単のために、デスクトップアプリのパスを環境変数「Path」に設定しましたが、

例えばコンパイラやEclipseなどの統合開発環境をインストールした際に環境変数を設定する要領は同じです。

慣れてしまえば迷わず自分で設定できますし、実行ファイルを探す過程で面白い発見をすることは多々あります。

GUI の環境に慣れ親しんでしまっているせいか、

普段はアプリケーションの実行ファイルがどこにあるのかなど全く気にせず利用していましたが、これを機に色々な遊びが出来そうです。

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ABOUT ME!

yuk!

国立大学情報学科に通う大学生です。天然パーマと戦いながらすーぱーエンジニアを目指し技術とセンスを磨いています。 室内に引きこもりがちでヘビメタと猫と甘いものが救いのキーボードカチャカチャ生活ですが、最近はブログで文章を書くことが楽しいです。モットーは「 Who dares wins. = 人生是一箇,活殺全在我。」好きな言葉は「マジ卍」。